私のゼミにはいつも映画好きがいて、そういう発表もしてもらうのだが、いつも感じる違和感がある。それは興行収入と映画賞受賞についてしか言及されないことだ。そんなこと、文化論としてはどうでもいいじゃん‼︎ と思ってしまう。ただ、それを抜いてしまうと何も残らないので、あえて言わないことが多い。これって、ライナーノーツにも多いパターンだね。そんなのは誰かが何度もやるんだから、文化論としてはちゃんと作品論をやろうよ。作品の価値は、作品自体に内在していると想定して語っていかないと全然面白くない。内容に踏み込んで論じないと何の意味もないと思うんだ。これ、ゲームについてもファッションについても広告についても音楽についても言えるんだよ。