アメリカの災害ディストピア

アメリカの病んでいる実態は、さまざまに語られており、それがいつからなのかについても、さまざまな見立てがある。私が最近読んだ本で印象的だったのが、この本。日本では災害ユートピアの本として喧伝されたが、この本でソルニックが言いたいのは、第5章のハリケーンカテリーナに見舞われたニューオーリンズのことだ。ここで描かれているのは災害ディストピア、最悪のディストピアである。これがアメリカの実像なんだと思う。